若大将オーウェン

ザ・キラーの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
5.0
こんなにカッコいい映画あっていいのか?こんなに面白くていいのか?

フィンチャーの中でもトップクラスに入る作品だと思う。全編全カット惚れ惚れする、見ているだけで面白い!編集のテンポ、撮影のキレ、全てが的確。デヴィッド・フィンチャーの技術の結晶。

もし映画の撮り方に正解があるならこの撮り方、この編集しかあり得ないのではないかという直球も変化球も四隅にバシバシ決まっていくのでとにかく気持ちがいい。

そもそもマイケル・ファスベンダーがカッコいいんですよ。スティーブ・ジョブズでも役はクソだが、一挙手一投足を見てるだけで面白く、画になっていたファスベンダー。オマケに声もいい。

それを更に洗練させたようなテキパキ、キビキビとやるべきことをやるだけと完璧にこなしていくファスベンダーはそのままフィンチャーの仕事にも当てはまる

殺し屋のルーティンや日常を描いてるだけなのに面白い。一応犯人探しみたいなのはあるけど、それはどうでもいいと言ったらあれだけどおまけと思えるくらい映画が面白い

しかも安価でタンパク質がとれる朝マックとかスタバのコーヒーとかAmazonとか現代社会にまみれながらこんだけかっこいいことあります?

どこか哲学的な怒涛のモノローグと静寂の対比も決まってるし、なんなんだこの映画は…完璧かよ…

しかも犬とか笑えるところもあるし

夜のシーンも多いので見れる人は映画館で堪能すべし!もちろんNetflixに来ても絶対に見返す!