あべべ

ザ・キラーのあべべのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

暗殺に失敗した殺し屋。
その落とし前として、隠れ家にいた恋人が代わりに襲われる。襲った殺し屋、殺しの斡旋者、殺しのクライアントに復讐していく。
観ている最中は怖さよりも淡々とした日常お仕事ムービー感が強い。
観賞後に身の回りにいる隣の乗客や仕事のお客様が殺し屋の可能性がある恐怖を植えつける映画なのでは、と震えた。
航空券の受け取りやレンタカーの受付の際に全て違う名前で呼ばれていたのが印象的。ホームセンターやアマゾンで必要な道具を簡単に入手できてしまう時代。言うならば固定の十条がないノマド系殺し屋、その存在感に怯えてしまう。
構成がチャプター分けされているので観やすさの反面、ストーリーのぶつ切り感は否めない。
復讐物語を後ろでずっと観ていて、どこかでまた失敗してしまうのでは、何か予期せぬ事態が起こってしまわないか画面内では静かに物語が進むがハラハラする緊張感のある映画。
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