しらすごはん

ザ・キラーのしらすごはんのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
4.0

メッシですら、PKはずすこともあるし。

準備を重ね、最大限のスキルを使っても失敗することはあります。

殺しの分野でもそういうことがあるのですね、

っていう映画でした。

失敗した後、どう事態を収拾していくか、その仕事術をみさせていただいような気がしました。

自分に言い聞かせるような独白のセリフ回し、初めイライラして観てました。

でも、これはデイビッド・フィンチャーの計算なんですね。

色々経験し、自分を律し、凄みをともなう人物になった人という感じが伝わってきました。

殺し屋(マイケル・ファスベンダー)は、いくつもの偽名を使い分け、世界を飛びまわり、仕事をこなす。

しかし、大一番で、ターゲットを撃ち漏らすというミスを犯す。

失敗の代償は大きい。

愛する者を傷つけられてしまった彼は、事態を収めるため乗り出していく。

モノローグから、観客は殺し屋の人となりを知ります。

彼は他人を信じない。

共感や同情は失敗のもとだと考えている。

仕事の際は決して即興は行なわず、
常に計画に従う。

ストイックで厳密な仕事ぶりにふさわしく、原則に則って行動する。

渋い。

ザ・スミスも、集中するのに合った音楽なんでしょう。

〔サブスクで聴いたみましたよ〕

アップルウォッチも欲しくなりますね。
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