フェアにアンフェア

ナルヴィクのフェアにアンフェアのレビュー・感想・評価

ナルヴィク(2022年製作の映画)
2.9
最初の、「真夜中までに戻れ」でもう泣きそうになった。でもその後が長い、お前はよ戻れよ。気持ちはわかるがはよ戻れよ。

一家族を中心に戦火に巻き込まれる中立地帯の市民と転戦する兵士の立場が交互に描かれ、戦争が激しさを増していく様子が感じ取れる。

ハリウッド大作に比べれば、物量にかけることを意識したのか、映像がより繊細に計算されたものになり美しいシーンが多い。特に子供を抱えて夜の砲火の中を走るシーンはかなり美しかった。

綺麗なストーリーに丁寧な描写には好感が持てる、テーマの普遍性も素晴らしいが、尺とやりたいことのバランスが悪く、駆け足すぎて感動する間が少ない。