バックフリップを習得したいが怪我を負うのが怖い男がバーチャル上の自分のアバターにバックフリップを習得させようとする短編映画

素直に笑った。
機械学習で何千回と同じ動作を永遠と繰り返させることで自然と改善点を見出させて次第にバックフリップを習得していくまで......を永遠と映した映画なのだが、不気味の谷を行ったり来たりするようなアバターの動作が面白い。制御できず身体は倒れ、動かず、打ち震える。バックフリップというより最早クッションに倒れ込んでいるだけ。
しかし映像における原初的な「身体」とテクノロジーの融合に成功した画期的な映像にも満ちており、物理演算のバグとテクスチャの同期ズレが奇妙な空間を生み出している。編集やナレーションもテンポ良くてかなり見やすく、僅か10分程度の短編映画にも関わらずユーモアと現実/バーチャル空間の相互作用的な可能性に満ちていて面白かった！

めちゃくちゃ面白かった。
後方宙返り。
札幌国際短編映画祭にて鑑賞。