タカナリ

紳士は金髪がお好きのタカナリのレビュー・感想・評価

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)
3.6
「テアトル・クラシックス ACT.1 愛しのミュージカル映画たち」にて鑑賞。
田舎から出てきたショーガールの二人が、本当の幸せを得るまでの物語。

ミュージカルシーンはどれも楽しいく色っぽいものばかりで、劇中の男性の気持ちが少し理解出来ます。あれは見とれる。
中でも良かったのが、終盤の歌唱「ダイアモンドは女の親友」。この曲はショーガールの一人・ローレライをそのまんま表現していました。これを聴いた客と恋人の感情の違いが非常に面白い。そりゃあ複雑だわな。

ただ、最後まで観てもローレライを信用出来なかったんですよね。
結婚が決まっても、「ダイヤ」の一言で違う男性に迫るような女性ですからね。しかも迫りに迫って、男性の方からダイヤを差し出すようにしてます。
男性からしたら非常に恐ろしい女性です。
最後の方の、「なぜ金にこだわるのか」の理由には納得出来ましたが、それでも心から信用は出来なかったです。

そんなローレライに夢中になる男どもが、全員だらしない。コントみたいに目が離せなくなってます。彼女がいても妻がいても関係なし。どんな場所にいても、男はローレライに夢中です。例え裁判所でも。(←これはさすがに引いた。)

常識とか関係なくどこでも歌うので、ミュージカル苦手な方は拒否反応を起こすかも。

どちらかというと、私はローレライの相棒であるドロシーの方が好きですね。