【クリティックス・チョイス賞 脚色賞、新人俳優賞ノミネート】
ケリー・フレモン・クレイグ監督作品。ジュディ・ブルームの同名小説を映画化した作品。批評家賞で助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)を中心に善戦し、CCでは2部門にノミネートされた。
よかった!ユダヤ教とカトリックの間で揺れる少女を描いたコメディ。母役のレイチェル・マクアダムス、祖母役のキャシー・ベイツなどベテラン俳優の共演がアツい。
流れるようなストーリーテリングの妙を味わえる一本。少女の成長と宗教観の軋轢を同時に描いた秀作と言える。
ニューヨークからニュージャージーに引っ越した少女が友情や愛、自立心をめぐって葛藤する。王道なストーリーながら丁寧に心の内を描写した作品として見応えあり。
爽やかなラストもとてもよく、基本善人しか出てこない世界観を暖かく描写している。母方のクリスチャンの両親とユダヤ人の祖母がバトルするシーンはこの映画の白眉といっていい。
真っ当によく出来た青春映画。深いテーマをライトに描く手腕が素晴らしく、主演のアビー・ライダー・フォートソンもとてもいい。考えさせられると同時に楽しくコミカルに少女を描いた秀作。