Yuri

バレリーナのYuriのネタバレレビュー・内容・結末

バレリーナ(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

「ザ・コール」がとても面白かったのでイ・チョンソン監督次作だと知って注目していた作品。「ザ・コール」は伏線が複雑に絡み合い、謎が謎を呼ぶ構成だったけれど、本作はひたすら引き算していってシンプルな完成度を追及していて、無駄がなくスッキリ1時間半でまとまっていて、観やすかったです。「ザ・コール」のチョン・ジョンソが怖すぎたから、眠れなくなったらどうしようと恐々観たけど、今回はサイコガールじゃないから大丈夫でした(^^;) でも表情に凄みがあって血みどろなのは変わらないから夢には出るかも(>_<) バイオレンス方面の韓国ノワールは十八番だけど、女性主人公がここまでバキバキにやるのは珍しいと思う。アクションシーンが骨太でパワーもスピードもちゃんとあってカッコイイ♪「魔女」「コインロッカーの女」がその系統だけど、「魔女」はちょっと設定が違うし、見た目を気にする韓国ものでずっと血みどろのヒロインって振り切ったなと感心しました(でも血の付き方とかアートめいてて怖いから!)。親友役が「ドライブ・マイ・カー」にも出てたパク・ユリムでした。彼女が出ているだけで画面がパッと華やいで、チョン・ジョンソと陰と陽になっていて素敵。パク・ユリムってキム・ギドク常連のイ・ウンウと危うさが似てるんですよね。良い方向に化けるのを期待したいです。チョイ役のキム・ジフンもめっちゃ筋肉美&カッコイイ悪役。だから最期まで弱音吐かないで欲しかった・・・オンマ~って言いそうな雰囲気出さないで欲しかった(爆)ちょこちょこプチ笑いを入れてきてるのも重たすぎる韓国ノワールをライトにしていて良かったです。でも、やはり日本公開だとこういう映画は人が入らないので、敷居の低いサブスク公開で正解かな。観てみようかな~くらいで本作みたいな当たり作に出会えると嬉しくなります♪
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