前作とは独立した物語とは知らずに観たけど、やはり脚本の力だけで押し切る強引さが好き。
あえてデジタル画面のみという制約によって、ワンシチュエーションもののようなボールドな作品になるの教訓があるな〜。創造性とは制限を作る力かもしれない。
冷静になると無理矢理な展開は多くて「米花町か？」ってくらい身近に悪いやつ潜んでるし、外国のおじさんも都合よく協力してくれるんだけど、様式美というか、これでいいんだよな…と思った。ケレン味として好意的に受け取れる。
企画的にもう新しさが担保されてるわけなので、王道ミステリーでいいんだよなって『RUN』と似たような感想を抱いた。
アイデアも見事。もう無理だろというピンチを何度も乗り越える。画面越しのSiriとかよく思いつくな〜。スペイン語を翻訳しながら、だんだんヤバさに気付いてくのもめちゃ好き。
観光地のライブ配信と鍵とか、ルフィが使っていたというすぐ消えるチャットとか、ここ数年のツールも色々登場して、新しいものを見てるなと思えた。
自分を映すPCカメラが常に起動してるのはさすがに気になったけど、Spotifyの再生バーがマップに変わったりオシャレな演出多かったし、主演の女の子の芝居もすごくいいし、なにより展開が早くて飽きない。
親に内緒で泥酔パーティー→母親孝行のテレビ電話、も変化やテーマがわかりやすいし、犯人に関する冒頭の伏線とかも綺麗。パスワードで感動させるのも新しい。
観てから時間経ちすぎてディテールは忘れたけど、久々に映画館って良いなーって思った。手軽なコンテンツでは味わえないハラハラがある。
３はchat GPTとかmidjourneyが出てくるんだろな。
