Otoさんの映画レビュー・感想・評価

Oto

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スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

3.1

先に宇多丸さんの批評を聴いてゲラゲラ笑って、冷やかし半分で観に行ったところもあるけど、「今までほどひどくはないな?」と思った(コメディとしては存分にスベッていたけど)。

『羅生門』『悪女について』の
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.7

ファムファタールを超えたビースト。
『ゴーンガール』の読後感に近いかもしれない。魅力的に思えたヒロインが、どんどん得体が知れない存在へと変わっていく体験。

河合優実さんはあまりにも見事だし、『ふてほ
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あの人が消えた(2024年製作の映画)

3.8

配達員が訪れた場所が「人が次々と消えるマンション」だったというところから、二転三転するミステリー。先輩からのオススメ作品。
ホラーサスペンス×スラップスティックコメディということで、自分も好きなエドガ
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

3.8

奥山監督チョイスのオールナイト上映と連続でみた分、想像以上に『リトルダンサー』や『CLOSE』の要素を感じて、こう解釈&アレンジするのか〜!という勉強になった。
元ネタを知らずに観た方が純粋に楽しめた
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リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.5

こんな最高の映画を見逃していたのか…。信頼できる人におすすめされた名作はすぐに観ておくべきだと思った…。奥山大史監督オールナイトにて。

少年が逆境に負けずに夢を追いかけるという縦軸だけど、
自分は「
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.9

「親友以上」の関係に起こる亀裂と悲劇。奥山大史監督オールナイトにて。

自分も、同性異性関わらず、ひとりとの狭く深い関係を好んだり悩んだりしてきた人生なので、「この感情を描いてくれる作品があるのか」と
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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ好き。ギヨームブラックの映画はいつも「冴えなくて優しいチャーミングな主人公」で、自分がオールタイムベストに入れたいような映画はどれもその類(うまくできないことの肯定)なのでどストライク。>>続きを読む

遭難者(2009年製作の映画)

3.5

『女っ気なし』の前日譚(同じ主演俳優&同じロケ地)。自転車がパンクして立ち往生する都会の男と、それを救う要領の悪い田舎者の男。

こんな珍しい続編の作り方があるんだな〜?と思うけど、今作の方が救いがな
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.1

「息子の横領と娘の妾を手引きして儲ける両親」というめちゃ面白い設定で、その時点で勝ってる。

ミニマムな90分の室内会話劇で、こういうのがいいんだよなぁと、長い映画ばかりの時代に思う。『パラサイト』と
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.4

この壮大な群像劇に『ヤンヤン 夏の想い出』というタイトルをつけられるのが天才…。小さな視点で大きな世界を見つめる映画。
劇中のセリフ「自分では観られないでしょ?」「映画が発明されて人生が3倍になった」
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リンダとイリナ(2023年製作の映画)

3.6

二人の女子高生の友情と別れを描く、短編ドキュメンタリー。
ギヨームブラック特集に通い詰めてる夏だけど、「TikTok×ヌーベルバーグ」は新鮮でよかった。

メガネの子(名前を覚えられなかった)に自分を
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宝島(2018年製作の映画)

3.9

どうやって撮ったの…!?がずっと続く。

あまりにもカメラの存在を感じさせないので、フィクションなのでは??と思ったら、実際に演出を伝えてから撮っているシーンもあったりするらしい。元々フィクションとド
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

「ちゃんとしてなくてよかったのに」それな〜〜〜。
これは映画としてどうとかではなく、自分のことを語る映画だと思うけど、完全にツチダの視点でみていた。

最近『ちいかわ』のモモンガが水面に映る自分を眺め
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ブルーピリオド(2024年製作の映画)

4.0

試写にて。原作を何周もしているオタクなのに、しっかり感動してしまった…。

キャスト全員ハマりすぎ。江口のりこさん再現度高すぎて天才。桜田ひよりさんは先輩役って新鮮だけど森先輩でしかない。橋田もユカち
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.9

素晴らしいアニメ化。

特にすご〜〜!と思ったのは、京本に負けたときの教室が広がっていく表現(ビリーワイルダーが元ネタかな?)。圧倒的な悔しさと劣等感によって、全世界が敵に思えるような感覚わかるよ〜〜
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親密さ(2012年製作の映画)

4.4

濱口竜介、やっぱりとんでもない。オールナイト上映にて。

フィクションとして演劇映画をやり切る、という初めて出会う形式の作品だけど、またしても寂しさやすれ違いや別れについて描いていて、エドワードヤンを
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関心領域(2023年製作の映画)

3.0

いまの自分が映画に求めているものと大きく乖離していて非常に疲れたし、頑張って目を開けているような具合だった。

どうして映画にしたんだろう?と感じちゃったのは、画面が非常に絵画的だった(ジャミロクワイ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

2.8

これを機にアニメの1話をみたら、丁寧な描写によってシリアスとユーモアが両立していい作品だなぁと思ったんだけど、今作に関しては原作のつまみ食いをした結果として悪いところが目立ってしまった失敗リメイクに思>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.8

蓮實さんが絶賛するケリー・ライカートのデビュー作。
銃をなくした刑事の父と、それを拾った娘とのすれ違い。
眠たくなるだろうなと思っていたけど、かなり観やすかった。

この時代はジャームッシュもタランテ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

軽やかな笑いと、尾を引く恐ろしさの共存。これぞ濱口映画。

『ハッピーアワー』や『ドライブマイカー』のような、これはすごいものを見たという大作も好きだけど、
自分は『偶然と想像』のような軽やかな作品に
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.6

元カノから手紙が来て、今カノが突然消える話。『500日のサマー』を二人同時進行でやるような映画だった。
山田監督作品で、広告畑の人間としてはみておいた方がいいなと思ってたやつ。

「医者の不養生」とい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

”数学は楽譜だ。読めても意味がない。君には音楽が聴こえるか?”

この映画自体が「楽譜のような映画」だと感じた。

一つ目の理由は、単純に音が主役の映画だから。
劇場だからこそ体験できる無音と衝撃波。
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

大評判を聞きつけて観た良作ノワール。期待を超えてよかった。
崖から人を突き落とす男を目撃した3人の少年少女のジュヴナイル。

将来の活躍を感じさせる新しい役者たちの芝居に、サイコパス×三枚目の天才・岡
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

-

かなり眠ってしまったので見直そうと思いつつ…まだ行けてない。

前半のフリ(設定の説明)がかなり静的で長いからそこで力尽きて、裁判が始まってからの大きな声で目覚めて、そこからはかなり面白く観た。

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

赤ちゃんの脳を移植された「見た目は大人・頭脳は子供」な女性が、世界を旅しながら学習をしていく逆コナンくん的な物語。オスカー候補だけあっていまだに満席。

手放しに最高!と言える作品ではないけれど、チャ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

「映画は救いや癒しなんかじゃない」と蓮實さんが言っていたけど、この映画にはそれに近いものがあって、滅多に味わえない多幸感に包まれながら観てた。観終わってからカラオケに行って、紅から歩いて帰ろうまで劇中>>続きを読む

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

3.6

伝説のカルト映画で、タランティーノも惚れたそう。
昔に池田千尋監督に薦められたことがあるけど、ようやく観られた。

●豊かな映像表現

エログロ描写が多い一方で、この時代の邦画はやっぱり映像として豊か
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

オスカーの有力候補を試写会で。
一見するとかなりオーソドックスな恋愛映画だけど、コロナ禍の人恋しさを経験してきたほぼ全人類に薦められる。

『東京ラブストーリー』を現代の韓国に置き換えたようなベーシッ
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.7

チョコが大嫌いな子供だったので、恥ずかしながら初見。大人になってようやくチョコを克服しつつある。

「善良であれ」「家族を大事に」というすごくまっすぐなテーマで、貧乏一家の優しい少年が工場への旅を経て
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

after6 junction試写にて。昔から好きな宇多丸さんが数メートル先で話してて舞い上がった。
アリアスターの新境地とも言えるコメディ(心配性の男が酷い目に遭い続ける物語)でゲラゲラ笑った。
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.5

伝説のハガキ職人・ツチヤタカユキの自伝小説の映画化。
創作や人間関係の苦しさへの共感はあったけど、あまりつかみどころがなかった…。

『キングオブコメディ』や『ジョーカー』の再来だと聞いていたので、あ
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市子(2023年製作の映画)

3.8

令和版『悪女について』。あるいは『(500)日のサマー』を恋愛から関係者に置き換えた物語というべきか。
つまり、羅生門スタイルで視点を変えて、時系列も飛び飛びで真相が明かされていく。

「なぜ消えたか
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

なんとも心地よくて愛おしい映画。
ここで描かれてるものを「丁寧な暮らし」ということで括りたくないし、むしろ「孤独」や「喪失感」が魅力になっている作品だと思うけど、生理的に心地いいと思える描写(脚本・芝
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(2023年製作の映画)

3.3

「戦国BLバカ殿」。アウトレイジやソナチネのような重厚感を期待していたら、ギャグに振り切った映画で驚いた。

『アマデウス』のモーツァルトのように、織田信長を誇張してかなりの狂人として描いている。「男
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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.3

劇場で観て「これが歴史に残る映画の力か…」と思った。村上春樹の「時の洗礼」の定義である30年は経過していないものの、オールナイト3本上映の中でも正直別格に感じた。

「胸糞映画」の代表格として知られる
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イディオッツ(1998年製作の映画)

3.8

知的障がい者のふりをして人々の偽善を暴こうとする集団を映したモキュメンタリー作品。
すごく露悪的で不謹慎な作品で、チンポムの展示に行ったときと似た心のざわつきを覚えたけれど、同時にとても考えさせられた
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