未山は看護師の恋人詩織とその娘美々と暮らし、町の不調を抱える人の手助けをしている。未山は以前は富山にいたが、詩織に会ってからここで暮らすようになった。美々が言う未山と一緒にいる男は、今人気のミュージシャンクサカではないかと詩織はネットを見せる。
▶︎企画・製作を行定勲、原案・脚本を元行定組の伊藤ちひろ監督が担当。若手監督らしい瑞々しい感性で綴っている。噛めば噛むほどと言うか、後を引くと言うか解釈が時として変わり、人それぞれの感想が楽しいだろうなと思った。
見えるモノと見えないモノ、この世とあの世。その中間にもう一つ世界がありつつ、それさえも内包してるのが一つの世界だと気付かせてくれた。
美しく自然を撮り、主演の坂口健太郎をも自然の一つとして映し、美々を演じた子役の磯村アメリの愛らしい姿を広角レンズを多用して捉えている。ロケーションも美術もキャスティングも良かった。特に市川実日子と牛！
ファンタジーと言えばそうだが、よく考えると怖いです。そんなことを思った鑑賞後2日目の夜。
