(別媒体から感想を転記)
2023/03/14
タイトルが「あのこ」から始まるからなんとなく良さそうと思わされてしまった。『あのこは貴族』『あの娘は知らない』『あのこと』とか。良くも悪くもインディーズらしい作品。蔓延するウイルスの特効薬に特定の人を忘れる副作用があるという設定がなあ…
少なくとも、忘却の副作用を社会が怖々と受け止めている描写(TVのニュースでも誰かの会話でもなんでもいい)くらいは欲しかった。「こんな設定だからよろしく!」と投げられると「乗るから手伝って」と思う。というか気づけば乗ってるのが理想。57分の中編だし、そこに目くじら立てるのはお門違いか。
シネマロサで映画を観ると、よく監督や出演者の方々が出口で挨拶して見送ってくれるけど、毎回「しがない消費者が通ります」と賎民の気分ですごすご退出する。あなたたちのおかげで生きれてる人もいるんだからもっと誇っていい。創り手は偉大。