Jellyfish

終わらない週末のJellyfishのレビュー・感想・評価

終わらない週末(2023年製作の映画)
3.0
「週末」を貸別荘で過ごす一家に忍び寄る世界の「終末」。危機に瀕することで露わになる人間の本性を描く。ある登場人物が本作のキーで、その雰囲気は「US」、「NOPE」や「ノック 終末の訪問者」に近い。

同じく Netflix の「ドント・ルック・アップ」や「ホワイト・ノイズ」に連なる系譜の物語だが、「ホワイト・ノイズ」よりはずっと分かりやすいエンタメ作品になっている。その分、味わいはクセがなく淡白で、自分のツボはもうちょい「ホワイト・ノイズ」寄りだが、本作も出来は決して悪くない。ストーリーのみならず、ドローンと思しきカメラのアングルと動きや音響で不穏さを煽る。

アメリカがウクライナやパレスチナになる。その映像は実にタイムリー。相手はイランなのか北朝鮮なのか中国なのか。そんな中で、ラストの妹の行動はとても皮肉が効いている (と言うか、まさに「ドント・ルック・アップ」)。
余談だが、終盤のあるシーンはまんま奈良公園 笑

単館系邦画が立て込んでいるので、「マエストロ」も劇場ではなく配信で見る予定。
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