単独任務に就いて半年の宇宙飛行士が、究極の孤独の中で自分の過去や罪悪感に向き合っていくSFドラマ。
大きな蜘蛛の姿をした異形と対話するかたちで、主人公ヤクブは夫婦関係、父親との確執と対峙していく。
『惑星ソラリス』とテーマも共通していて、意識はされていると思う。
無限的な広がりを持つ宇宙空間で、最小単位の社会である"夫婦"のプライベートな面を描いていく。
身体は宇宙という究極的な外へと向かっていくが、心は自分を根っから縛る罪悪感に向かっていく。
そのコントラストはやっぱり印象的で胸に残る。
ハヌーシュが現実なのか、ヤクブの妄想なのか。
どっちでもいい。
アダム•サンドラーの演技に惹き込まれる。