ソウル

スペースマンのソウルのレビュー・感想・評価

スペースマン(2024年製作の映画)
3.8
久しぶりに静かなSFで良作に出会った。
過去の幸せを回想することで薄れてしまった愛情を取り戻すという至ってシンプルな構造。孤独になると次第に人の温かさが欲しくなり、いかにあの時が幸せだったかを思い知らされる。

クモは苦手なのにちゃんと愛しく思えてくるので素晴らしい演出力。自分の気づけていない幸せをデカい蜘蛛に気付かされるなんてどんな人生だ。

カメラとの距離感が常にベストに感じて、狭い宇宙船内の閉鎖感が異常に伝わる。
監督さん含め終始抜群のセンスを感じた。

強いて言うならもう少しアクセントが欲しかったが、原作と予算も関係してるかな。
ソウル

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