ソウル

哀れなるものたちのソウルのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
身体は大人、脳は赤ん坊。彼女はもっと世界を知りたいと外に出るが、待ち受けるのはゴッドの言う通り想像とは違った残酷な世の中。
美化された社会も、少し俯けば本当の現実に直面する。フェミニズムだけでなく階級社会の現実を見せる素晴らしい構図だった…

良識のある社会=生き辛い社会

社会的地位など知らず、ただ自分が生きる術として娼婦になるが、そこで誰しもが何かのために働いていることを知り、大人になることを学ぶ。彼女が一番成長したシークエンスが娼婦での一幕だと思うとかなり感慨深い。
何せエマ・ストーンの演技には終始脱帽。
メンヘラクズのマーク・ラファロも最高。

最後は束縛からの解放と、想像していたよりスカっとするカタルシスを持ってきてくれたのが良い意味でらしく無く最高でした。
ソウル

ソウル