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ナイアド ~その決意は海を越える~のヒカルのレビュー・感想・評価

3.5
アネット・ベニングがアカデミー賞の主演女優賞、ジョディ・フォスターが助演女優賞にノミネートされている本作、こちらも苦手なドキュメンタリー系ですが、ネトフリにて視聴。(ネトフリのアカデミー賞関連作4作品目/9作品。アカデミー賞受賞式迄後5日の2024/3/6に視聴。)

但し、ドキュメンタリー系ですが、キューバからフロリダまでサメや毒クラゲがいる海を約170km約3日での遊泳に挑戦する無茶な女性を描いた作品で、更に若い時に失敗し60歳を超えてから再挑戦するという、逆にドキュメンタリーでなければそんなアホなと誰しもが失笑する様なぶっとんだ設定です。

感想はアネット・ベニングの唯我独尊キャラ、それをコントロールするバディとしてのジョディ・フォスター、航海士の渋いおじさん、鮫・クラゲの専門家など各キャラに見せ場があり、遊泳競技という馴染のないスポーツを予想以上に楽しませてくれました。

水泳能力が高かった若い頃よりも64歳で水泳能力は衰えても人間として少し成長しチームとしては強固になって無謀な挑戦に臨むという描写は説得力があり、観た人が元気になる良い話でした。



自分は羊たちの沈黙がオールタイムフェイバリット10位には入る作品で人生で初めて同じ映画を2度劇場に観に行った作品でもあります。(ラストの踏み込んだら...はあまりにも見事で未だに擦られ続けおり、ある意味では罪深い作品とも言えますが。)

トマス・ハリスの原作もシリーズを複数回読んでおり、原作はレッドドラゴンの方が羊よりも約2倍面白いと思ってますが、映画でのクラリス役であるジョディ・フォスターの全盛期は握手券3万円でも払いたいくらいのファンでしたので、羊たちの沈黙はトマス・ハリスもの映画としては1強と思ってます。

本作でジョディ・フォスターが出ており、お年を召された姿を観るのが少し怖かったのですが、いい年のとりかたをされており格好良く美しかったです。MCUのニック・フューリー、DCのアマンダ・ウォラー的なポジションの役をエンタメ作で演ってくれたら似合いそうだなと妄想しながら新章ジョディ・フォスターを改めて応援していていく事といたしました。



演技の賞は昨年のアカデミー賞でTARのケイト・ブランシェットが受賞してないので、価値が損なわれてますが、私のフェイバリットは

主演女優賞
1 ザンドラ・ヒュラー "落下の解剖学" 夫婦喧嘩最高
2 エマ・ストーン "哀れなる者たち" 体張ってたので
3 リリー・グラッドストーン"キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン" 演ずるキャラが賢すぎてディカプリオに惚れる点に違和感を覚えました。
4 アネット・ベネング "ナイアド" 遊泳に必要な筋肉は知りませんが、もう少し体作り必要?
5 キャリー・マリガン"マエストロ" 夫婦喧嘩が被る不運。
※エマ・ストーンとリリー・グラッドストーンの2強ですが、番狂わせでザンドラ・ヒュラーが受賞したら面白いなと応援してます。

助演女優賞
1 アメリカ・フェレーラ "バービー" 演説最高
2 ジョディ・フォスター  "ナイアド" 新章開始感あり
3 ダニエル・ブルックス "カラーパープル" 歌も演技もめちゃ頑張ってたが、作品が歌の化け物揃いで相対的評価が低くなってしまう。
※ホールドオーバーズのダヴァイン・ジョイ・ランドルフの1強らしいです。また、オッペンハイマーのエミリー・ブラントもノミネートされてます。観てないからシランガナで終わりそうです。
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