くりふ

サイコーで、最高のクリスマスのくりふのレビュー・感想・評価

1.5
【サンタ・ハスラーズ】

Netflix今年のXmasボケ映画。久しぶりに見た監督名と、ヘザー・グラハム主演って珍しくね?という興味から。ブランディには今まで接点がなくて、興味わかず…。

メアリー・ランバートって、私は未だに『ペット・セメタリー』を連想しちゃう。当時、女性監督があの映画を撮ったのは珍しかったかと。が、アレで色物扱いされたのか、その後はビミョーな仕事が続いたようだけど。

しかしそのゲテキャリアから、今回はてっきり“サイコー”がサイコのことかと期待したんだけどなあ…。

思わせぶりに姿を見せない子供が…実は地下室で!みたいのがサイゴに来るかと思ったが…いつものXmasプロパガンダで終わってしまった。そしてサイテーの邦題が残ったという、ネフリあるあるでした。

ヘザー・グラハムは50代、ブランディも40代半ば。ママ世代を主役にしたのはナゼだろ?

アメリカで、いや世界でキリスト教徒は着々と減っているが、もはや若い世代の開拓は諦めたのかな?既存顧客を大切にして延命はかる的な。彼女らの子供たちも描かれるが、すんげえおざなりだし。ママ的に求められる子ども像には糊塗されているようだけど。

子供に、捏造してまでサンタを信じさせようとする。で、天才設定の子供まで、コロッとアホなカラクリに騙される。ナゼそうまでしてウソを守りたがる?子供に与える夢は他に、幾らでもあるのに…。アソコ、子供をサンタで“釣る”構造になっているのが笑えたけれど。

で、同様の構造なのが、キリストとは無縁のコカ・コーラ製サンタ像で弛ませた先で、降誕劇へと釣っていること。処女懐胎を信じましょう!と未だ無意識に刷り込もうとしている。

無いものを有ると信じていくと道理が麻痺して、悪魔も信じるようになる。いまロシア正教がウクライナを悪魔に仕立てて戦争を後押ししているが、それが当然のように、できるようになってしまう。悪魔だから殺していい。神が許す。…と言ってるのは只の人なのに。

何を信じようと自由だけど、信じた結果がどうなるか、よくよく検証が必要でしょう。私は神のために殺されるのはまっぴらです。

付和雷同で、まわりが踊るからと自分も踊らされるのではなく、クリスマスを祝うことの意味は何か?忘れないでおきたいものです。

ヘザー・グラハムは未だに可愛らしいね。眺めて和める。でも、それは演技の巧さや豊かさとは別腹だからなあ。一番心に残るのは、『ツイン・ピークス』のウェイトレス姿だし。

<2023.11.23記>
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