このレビューはネタバレを含みます
あまりにも過小評価され過ぎている。これだけ孤独感とか心の闇とかどうしようもない感じを上手く描けているのに。
女性の自立も扱ってるけどそれは本筋ではないと思う。
全編にわたって登場人物たち、特に主人公テレサのギリギリな感じが常に描かれているから(表面的にはただのビッチにしか見えないけど)、変な緊張感がずっと保たれており、退屈する暇なんてなかった。
テレサの妄想シーンとかも最高だった。
そして唐突に訪れる凄惨なラスト。後味は悪いけれど、この後味の悪さがこの映画をより一層味わい深いものしてるなと思った。
物凄く印象深くて美しいシーンがある。
ベットの上に横たわり、マッチで火をつけて、その火を眺めてるシーン。テレサは何を思っていたのだろうかと考える。
Blu-ray出してほしい。
傑作