絵画のような美しい映像。登場人物はみんな多くを語らず、鑑賞する側が否応にもそれぞれの答えを導き出さなくてはならない。
子供にとって、生きる環境は世界そのもの。だから大人は、適切な環境を与えてあげなくては。幸せは、手の届くところにちゃんとあるんだよって。
コットの人生は、きっとこのはじまりの夏を機に変わっていく。変わらないものもある。家族とか、学校とか、ため息をつくような日々からは簡単に抜けられないのかもしれない。だけど、ひと夏の夢のような毎日は彼女を絶望から少しだけ遠ざけてくれたんじゃないかな。
願わくは、少女の未来に希望がありますように。