2024年8月12日新宿武蔵野館
予告編から「アフターサン」+「コット、はじまりの夏」だと思っていたら全然違った。泣く準備してたのに。
じゃあ泣けないから良くないのかというとそうでもない。何かわからない味のある映画だった。ただ1週間くらいたって、どこまで自分の中に残るかはわからない。
誕生日の1シーンを淡々と描くのだが、それぞれが何を考えているのか、どう思っているのかをいろいろ想像させる。そこがいいのかな。
ケーキの場面で、何をお願いすると聞かれた父が「何もない」と答えるところが、死を目前にしたら自分もそうかもと思う。しかしそこでケーキを目の前にする娘のアップがグッとくる。
ラストカットはしびれる。
もうちょっと最初の方で人間関係を明確にしてほしかったな。パンフレット立ち見して確認しちゃったよ。