名作リバイバル鑑賞。
今回もやはり再鑑賞状態で贅沢に堪能。
(ただ本当に3Dだけが要らなかった。)
初見の時に衝撃的だったタイタニック号の沈み様には、今回も大画面で度肝を抜かれた。
実際に多くの命が失われた事故だしあんまり言うと不謹慎になってしまうけれど、その映像的なスペクタクルが映画としてシンプルに面白い。
またその中で今回は、船に乗るあらゆる人間全てが平等に直面した運命、沈みゆく階級社会の趣にも気づくことができた。
そして改めて、ローズが“ありったけの宝石で着飾って帰らぬ恋人を待ち続ける老婆”にならないための物語であるとも感じた。
ジャックに授けられた自由と情熱の精神性が、空を翔け、馬にまたがるその後の人生に確かな影響を与えていることに、大きな意味を見た気がする。
その身に降りかかった事故それ自体は、大きな不運としか言いようのないものだけれど、
ジャックと出会えたことは、紛れもなくそれ以上の幸運であったのだと信じたい。