ヤマギワ

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスターのヤマギワのレビュー・感想・評価

4.3
2023年13本目(劇場10本目)

タイトルがジェームズキャメロン25周年っていうのが面白いし、なぜ今になってタイタニックを3Dに?って舐めた態度で観ましたが、まんまと泣きました。

沈没寸前にならないと3D効果あんまりないのでは?と思っていたが、豪華絢爛なタイタニックの船内を3Dで観ると没入感がまるで違うし、印象的な階段ホールがより特別な場所に感じられた。
もちろん沈没中は高低差があるシーンが多く、今見ても怖い。

若きレオ様の圧倒的な美貌・ディザスター描写に目が行きがちだけど、レオ様との交流を通してケイトウィンスレットが自立していくドラマとしてもよく出来ていて、ラストの笛はやっぱり泣ける。

直近でアバターを観た後だと、この段階からジェームズキャメロンが人間という種族がいかに嫌いかよく分かる。これだけ人間の嫌らしさや、人が死ぬシーンを丁寧に撮り続ける映画も珍しいし、しかもそれがかつて世界興行収入1位という皮肉。
でもキャメロンも宮崎駿も、人間の未来を見放した視点を持ちつつも、個人の関係の尊さを信じている点が多くの人に支持される所以なのかも。
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