Seira

パスト ライブス/再会のSeiraのレビュー・感想・評価

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
3.0
感覚が成熟してないわたしには全く分からんかった!
このなんていうか繊細な愛情的なやつ。
何を伝えたいのかは明確に分かるんだけれど、根本的に理解はできないので、ほう、そんなもんなんかな?って思うことしかできない。
大人やなあ。
どこか小津安二郎を感じたのはきっとわたしだけではないはず。

“Who do you think they are to each other?”
物語のスタートの仕方が好き。
第三者視点から始めて過去に遡り彼らを掘り下げていく。
「Inyeon」いま関わりがある人は前世でも関わりがあったんだよっていう韓国の考え方らしい。
運命、的な?
Pastとlivesの表示されるタイミングに差異があったんだけど、過去と現在は違うんだよなあやはり。
過去の自分は現在の自分の中にもちゃんといるんだけれど、現在の自分そのものではなくあくまで一部分だものね。
Noraの自分の未来を見据える姿勢が好きだった。
からこそ最後歩いて泣いてるのわたしにはよう分からんかったけどたぶん人の気持ちってのは白黒つかないものなんだろうな。
もし彼こそが運命の人だったならっていう多少の後悔なんだろうか。
それを抱きしめてあげてる夫の懐の深さな。

昔の人が現れて泥沼があるにしろないにしろちょっとした三角関係が描かれることはままあると思うけど、この作品の興味深いところは彼らの関係性よりも人がどう変わるのか、彼らが過去どのようであったかよりもいまどこにいるのかにフォーカスされてたところ。
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