試写会にて。
いやぁー、めちゃくちゃ良かった!
A24って事で期待していたけど、期待を上回るほどに素晴らしかった。
めちゃくちゃ胸がキュンキュンした。
特に中盤の場面。
日常に好きな人が侵食していくあの感じがたまらない。
セリフが少ない分、カメラワークや登場人物の仕草、視線、立ち振る舞いでヘソンやノラ、アーサーの3人の感情を上手く表現してる。
特に後半のバーでのフレームの切り取り方は残酷なほどに2人の特別な空間を作り出している。
12歳→24歳→36歳と12年ごとに成長していくヘソンとノラを追っていくうちに、ここでこうしていれば、ああしていれば、と観客も考えざるを得ないほど2人の今後に夢中になっていく。
そして最後のシーン、本当に泣いてしまった。
この作品のテーマとなっている「イニョン」(韓国語で縁、摂理、運命)が最初から最後まで重要なワードで、この2人がこれまでどんな縁を紡いできたのかが気になるだけでなく、自分たちも一体どんな縁で周りの人達と出会ってきたのかをとても考えさせられた。
恋愛映画かと思っていたけれど少しSF味も感じる不思議で素敵な作品でした。