イニョン
たどり着いた場所が行きたかった場所だと言い切ることが難しい。
今生きてく中で’ああだったらなこうだったらな’が幾つも重なって、「もしかしたら」に期待してしまう。
けど、いまたどり着いた場所が自分が行きたかった場所なのだと思いたいし思うべきなんだ。
’ああだったらなこうだったらな’が全部無かったことになる訳じゃない。それは前世だったり、来世だったり、「イニョン」として存在しているし、’それを確かめられた’ということなのだ。
記憶の中にある景色を大切にしまって、たどり着くべき場所にたどり着く。
どうなるかは分からないけど、無くなることはない。
少し寂しいけど大切なもの。