とても観やすい。
単一な感情なはずが無いのに、直感でほとんどを汲み取れる。それが複雑だと分かるけれど、表現は端的にという印象。
すっきりしていて余計なものがない分、
それぞれのキャラクターの行間を読み取る余裕をくれる。
ノラ(ナヨン)とヘソンが、言葉なく見つめ合うシーンの視線や温度感がとてもリアルで、くすぐったかったり熱かったり。
二人の会話劇が、12年を感じさせる。
画作りも複雑すぎず、全体的にバランスが良い。(あからさまにエキストラがカップルばかりの場面は、あははと思ったが観光地特有のだと思えば気にならない。)長回しも取り入れていて、面白かった。
主人公二人のすれ違いに加え、
アーサーの言語の壁を前にしたもどかしさが、物語である事を忘れず
且つ確かに誰かの人生という現実である。この点が、見ていて自分ごとに思えてくる理由だと思う。
ドラマの解のひとつだと思いました。