音

四月になれば彼女はの音のレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.6
(原作読了、同作者原作映画鑑賞)
川村原作の映画は「画になるが、
何が言いたかったのか分からない」で終わるものが多い印象。小説だからこそ、自分の心地よい速さで進むことによって光るテーマかもしれない。キャッチコピーは分かったが、理解はもう一歩。今作もその傾向にあると思う。
愛(に近しいもの)がテーマ故、言い切って仕舞えば万人は共感しにくい。難しいなと思いました。
ストーリー、キャスト、音楽など、
全体の雰囲気が好きだから見るという人は、
満足できると思いました。

それと、比較的人物の心情は汲みやすかった。分かりやすさを見据えた描写もある。
が、戸惑わせる描写もままあるので、深読みや考察が好きな人と観るとちょうどいいかもしれません。

ペンタックスがペンタックスで好きです。
もっと飛び抜けて変な奴でも良かったです。
音