destiny
避けることが出来ない運命の定めを描いた作品。
前評判が高く、ベルリン映画祭で脚本賞（銀熊賞）受賞、恐らく日本での公開はない、という情報からチケットを取り、その後難解、オイディプス王の物語、歌で語られる、ということも目にしての鑑賞。
ミュージカルと思いきや歌は多くはありません。セリフも殆どなし。
長い間（ま）のシーンが多く、カットでいきなり数年飛んだりもする。説明省略の美学か。
現代のオイディプス王の話という情報がなければ、映像のヒントだけではわからなかったと思う。
そして後半の事故は悲しいかな何の例えなのかよくわからず。
川下りも暗喩だろうな、しかわからない。
何もかもわからないのだが、冒頭から最後まで不思議と心に強く残る素敵な作品でした。
ヨンの英語の歌以外はどこの言語なのかあまり耳にしない言語で分からず。ギリシャ語なのかな。セルビア語？
映画の中の情報でわかったのはアズーリが優勝した2006年のワールドカップ、準決勝でピルロがデルピエロではなくグロッソにパスを出しゴールの実況音声が流れる。この実況の意味は不明。（グロッソ、今まさにタイムリーすぎて反応）
主人公ヨン役の方のクリスタルボイスが気になって調べた。Aliocha Schneider フランス生まれカナダ育ちのミュージシャン・俳優。
彼の弾き語りはうっとりしてしまうくらい素敵でした。
TIFF2023
