ayuko

ブラックベリーのayukoのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックベリー(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

配信入ったから視聴。

スマートフォンの先駆けとなった端末「ブラックベリー」の栄枯盛衰を描いた作品ですね!

日本ではあんまり普及していなかったけど、iPhone登場前、2000年代初頭に一世風靡した端末ですよね。カナダの会社ってことすら知らなかった。

カナダの映画って見たことあったかな?知ってる俳優さんもあんまり出てないな、と思って見たけど、面白かった!

オタクのマイクとダグが立ち上げた会社は資金繰りが厳しく倒産寸前。しかし、彼らの製品に目をつけたジムがCEOに就任し、ブラックベリーは大ヒット。市場のシェアを奪うも、iPhoneの登場で一気に窮地に追い込まれる。

ドキュメンタリータッチに展開される企業の栄枯盛衰はドラマチックで、知らない俳優さんたちなのも一層、本人?って思えるようでした。

どこまで実話かわからないけど、「ムービーナイト」は本当にあったのかな。90年代に随分古い映画見ているような気がしたけど、会社が大きくなっても続けてて微笑ましかった。

学生のサークルのような仲間たちが、遊びながら働いているような、青春版プロジェクトXみたいな雰囲気。

ジムは優秀な営業マンでプレゼンター。ジムがいなければ会社は倒産していたかもしれない。ジムが成功に導いた一方で、難ありの悪徳経営者でもあった、と。ホッケーに夢中過ぎw

親友だったマイクとダグの距離は離れて行き、ついにマイクは妥協して中国工場の生産を受け入れる。切ない!

実話だから大逆転も無いことは、見ている側はわかっている。マイクとダグが仲直りをすることもない。リアリティだなあ。邪険にされていたダグは可哀想過ぎる、って思っていたから、株を売り抜けて富豪になったのは本当に良かった!

成功したiPhoneの陰に、下火になってしまった会社がある。敗者のドラマは生々しいリアリティに溢れていて、目が離せなかった。評判良いのも納得の良作でした!
ayuko

ayuko