妻の死、何も知らない娘２人にそれをどう伝えるか。
これも戦争の余波を描いてるのだけど、この映画、夫は自宅で妻の帰りを待ち妻は戦争に出兵という、よくあるパターンと逆なのね。
無邪気に帰りを待つ娘の姿を見て「伝えなきゃ」と「悲しませたくない」の両方の感情の間で葛藤する父スタンレーの姿、自分だったらどうかなと想像するともう胸がいたくなった。
泣いてしまった。
スタンレーと娘たちの気持ちが手に取るようにわかるんだよね。
演じてるジョン・キューザックの優しさあふれる表情、内に秘める辛さもちらほら見えて、お父さん気丈に振る舞ってもいっぱいいっぱいなんだなってのが伝わりすぎて泣ける。それがすごく自然な演技でなおさら。
大袈裟でもなく、泣かせようとするのでもなく
とても自然な感じで静かに流れながらも印象に残る映画だった。
