家父長制が生み出したモンスターと現代を生きるティーンたちのバトルが痛快だった！
姉という近い関係だからこそ自分との境界がわからずに暴走しがちな主人公、賛否両論だと思うけど私はその幼さがリアルだなと思った。味方になりながらも「中傷はだめ」とはっきり示す友達もすてき(犯罪行為は普通にするけど)。
今も根強く残っている家父長制の名残みたいなものを「女同士の」暴力で描くというのが、個人的に新鮮で、それだけで観てよかったかも。
中盤で登場するSFみ強すぎる陰謀には笑ったけど、実行はともかくああいう考え方をする人間は全然実在するので、却ってチープに演出してくれた方が救われる気もする。望まぬ脱毛を拷問シーンにするところもセンスあった。
