北朝鮮の実情と脱北者たちの命懸けの脱北の様子が細かく描かれてます。すべて実際の映像を使って作られてるとのことで、非常に臨場感がありました。肥料が足りなくて農民自ら肥溜めを作りそれを当局に提出しなければいけないなど、正直戦時中かのような、21世紀の人間のくらしとは思えない貧困を農民たちは強いられてるそうです。
脱北が終わって北朝鮮の教育が事実でないことがわかったあとも、脱北一家は口々に「金正恩は素晴らしい人だ」こんなことを言っていたのが印象的でした。
ちなみに、映画では描かれてませんでしたが、脱北者たちは韓国に到着したらそれで幸せに暮らせるかというと、そうでもないらしいです。韓国国内では脱北者たちは国からの支援があるものの給与が低く、またその優遇によって差別を受けることもあるとのこと。
このように北朝鮮国民たちの一生続く苦労もすべて身勝手な政治のせいだと思うと非常にやるせない気持ちになりました。