ノラネコの呑んで観るシネマ

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

5.0
凄まじい。
今、絶対に観るべき映画があるとすると、これ以外には無い。
2022年2月24日、ロシアの一方的な侵略によるウクライナ戦争勃発。
この時、南部の要衝マリウポリに入ったAP通信の取材チームが撮影し、命懸けで持ち出した20日間の記録。
突然の戦争にパニックになる市民に、記者は民間人は攻撃されないので家に帰るように諭すが、自らの言葉をすぐに後悔することになる。
ロシアの攻撃は、軍だけでなく無差別に市民を襲う。
取材チームが特にフィーチャーするのが、市内の病院。 
産婦人科病棟をも狙う非人道的な攻撃で、子供達が次々と死んでゆくのは見ているだけで辛い。
そして記者が途切れ途切れの電波で必死に送信した映像を、フェイクニュースだと触れ回るロシアの戦争犯罪者たちの厚顔無恥。
ストレス指数MAX、戦場のリアリテイではなくリアル。
市民たちはロシア人にはなりたくないと訴えていたが、今日見たニュースでは陥落後の街の子供達はロシア人教師によって洗脳教育されていた。
ここで起こったことは、ラファでも起こっているだろう。
「戦争を始めた奴はくたばれ」の言葉に深く同感する。
ブログ記事:
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