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COUNT 100のぷにのネタバレレビュー・内容・結末

COUNT 100(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

荒削りだが、シナリオ、演出などなどがメインメッセージにむけて丁寧に整理されている良作だと感じた。

▽良かったところ
・「自分の代わりはいくらでもいる、努力を怠るとすぐ負けてしまう」というメッセージが、文字通り「自分との対決」のシーンでうまく説明されている。

・「窓に鍵もかけないような主人公のズボラな性格を描きたいが、窓枠に格子がないと辻褄があわないから、美術班が現場にはなかった格子のセットを作成した」という制作エピソードがあり、そういった細かい描写の辻褄合わせができているのも素晴らしい。

・「何となく暗い雰囲気」「けだるさ」などなどを音や光の演出で美しく表現出来ている。

▽(強いて言うなら)気になるポイント
・「荒削り」というのも「撮影時間が短い」「メインキャリアとしての俳優業をやりながら、監督業にチャレンジした」ということを踏まえると、そこまで気になるレベルでもない。

・という前提であえていうなら、設定について若干説明不足な感はある。クローン?ロボット?的な存在は誰が何のために生成したのか。(一応作品の紹介文にある程度記載はある。が、映像だけ見た場合は唐突な印象を受けるかもしれない)
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