かずぽん

犯罪都市 PUNISHMENTのかずぽんのレビュー・感想・評価

犯罪都市 PUNISHMENT(2024年製作の映画)
3.5
【今回の舞台は 韓国とフィリピンの違法オンラインカジノ】

(2024年・韓国・109分)
監督:ホ・ミョンヘン
脚本:オ・ソンホ

『犯罪都市』シリーズ第4弾。
このシリーズは、実際に韓国で起きた事件を元ネタとしているそうだ。本作の元ネタは2015年の「イム・ドンジュン殺害事件」で、タイのリゾート地・パタヤで25歳の韓国人プログラマーが他殺体で発見された事件だ。
本作の冒頭では、フィリピンの違法オンラインカジノを運営するアジトから1人の韓国人青年が脱走し、追手によって惨殺される。
日本でも違法オンラインカジノ問題で、芸人やスポーツ選手の名前が挙がり報道されたばかりだ。また、最近のミャンマーでの「特殊詐欺拠点」の摘発が記憶に新しく、本作でのフィリピンのアジトの様子を見て、私たちの知らない所でこういう犯罪が実際に起きているのだと思うと恐ろしくなる。

正直な話、前作くらいから「マンネリ」を感じ始めていた。というのも本作のウリは、マ・ソクト(マ・ドンソク)がどんな相手にも拳ひとつで立ち向かっていく姿にあるのだが、どんな悪役が現れようとも結局は「ナイフ 対 拳」という構図ばかりで物足りなく感じるし飽きても来るのだ。
それでも見続けているのは、「マブリー」という愛称で親しまれるマ・ドンソクの魅力と毎回のヴィラン役がカッコイイからかも。(笑)
本作ではペク・チャンギ(キム・ムヨル)が、フィリピンの大規模な違法オンラインカジノ組織を動かす実質的なリーダー役を演じている。特殊部隊出身の元傭兵の彼は、その残虐な殺傷行為によって特殊部隊の職務を解かれたらしい。

『悪人伝』では、マ・ドンソクがヤクザの組長役、キム・ムヨルが刑事役だった。本作でのペク・チャンギ役に求められる高難度のアクションをこなせるのはキム・ムヨル以外に思い浮かばなかったそうだ。マ・ドンソクの期待どおり、ヴィラン役をクールに演じていた。

シリーズ1作目で朝鮮族マフィアのボスを演じ、前作で再登場したチャン・イス(パク・ジファン)が、本作でもマ・ソクトによって事件に巻き込まれる。すっかり自分も警官の一員になれたと思い込み(騙され)張り切って活躍する。(笑)
そういえば意外だったのが、本作のエンディングで流れる「Rough life」を歌っているのはチャン・イス役のパク・ジファンだったこと。
YouTubeでも観ることが出来るし、セリフの訳も微妙に違っていてYouTubeの方がオススメ。

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