韓国産・モキュメンタリー・ホラー
『呪詛』なんて言う話題作がありましたが、それを『ほんとにあった!呪いのビデオ』風に製作している、と言う感じでした。
1992年、トンソン荘という旅館で殺人事件が発生。容疑者はその様子をビデオで撮っていた。そのビデオには殺害現場以外に異様な物が写っていた。
『ほん呪』のようにスタッフがビデオを入手し、裏取りをしていく訳ですが、この事件の過去にも紐づく出来事があって、それも含めた調査を行ううち、不可思議な現象に相まみえるという内容です。
評価は低いですが、肝心な封印されたビデオの内容がまず恐くないという、致命的とも思える欠点があります。
劇中は調査に乗じて色んな現象をスタッフのカメラや監視カメラに写っていく訳ですけど、ストーリーが過去と現在をゴッチャにして進めていくので、内容が掴みづらくボーっとしていると、途端に眠気が襲うという事態になってしまいました。
日本のモキュメンタリーを見過ぎたせいか、本作はあまりピンと来ないと言うか、面白さが分からぬまま終幕という感じでした。
あとから考えると、よく練られた物語だったように思えます。しかしあまり響かなかったという印象です。