寺町今出川

コヴェナント/約束の救出の寺町今出川のネタバレレビュー・内容・結末

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

時期的にアカデミー絡みの作品や話題作が目白押しの今日この頃だが…そんな中で今作はかなりの良作です。タリバン討伐のアフガンが舞台なので、これはビバ・アメリカ目線の戦争映画かなと思って観てたら…中盤、話が進まない国の対応にギレンホールがぶち切れたり、終盤アメリカがアフガンから撤退した後のテロップで…と米国への批判的な描かれ方もしっかりと。戦地における現地通訳が題材なので、主人公自ら危険を顧みず戦地に赴く展開のアフガン版「キリング・フィールド」と言うテイスト…そんな中、個人的に心に刺さったのは、主演2人がハグしたりガッチリ握手したりとか、デレデレお互いの感情を吐露しない…そこに凄く感動した、特に中盤、通訳のアーメッドが心折れそうになり思わず1人感情が溢れるシーンは非常に胸に迫った。そしてタイトルの冠に「Guy Ritchie's」The Covenant となっていて、監督の自信と意欲を感じた。ガイ・リッチー監督作品で笑い要素無しのこんなマジ作品初めて観た気がする、ガイ・リッチー好きだが改めて見直しました(ただ次はいつもの様な笑えてスタイリッシュな映画を希望)骨太で緊張感があり感動的な戦争映画でした。臨場感ある今作は劇場で是非!
「彼は命の恩人か?いや彼は俺に呪いをかけたんだ」
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