緊迫感があるシーンの目白押しで素晴らしい。展開はお約束かもしれないが、前編にわたって興奮して見た。
まず良いと思ったのは、中盤の峡谷のロケーション。高低差や岩陰を使ったアクションと、これまでの突発的な銃撃とは対照的なタメを作った銃撃が印象的だ。一方でダール・サリムが妻子と逃走するシーンの平面的だがワンカットでサスペンスを醸成するシーケンスには驚いた。
あとはやはりダール・サリムが運搬する泥臭いシーケンスが素晴らしい。要するに本作における恩義は綺麗な言葉ではなく、行動であり結果ということ。であるから、ラストシーンに言葉は要らず内側からの切り返しのみで良い