ジェイク・ギレンホールの出演作はハズレがないなぁ…。しかし今回はダール・サリムがとても良かった。アーメッド主役で見たかったかも。
面白かったし、アメリカへの批判も描かれてはいたが、やはりこの手の映画を今見ると色々モヤる。
タリバンを分かりやすい悪者として殺しまくっているのだが、これをどう見れば良いのか…。最後の圧倒的な攻撃だって、もはや見ていて苦しいし、恐ろしい。タリバンももちろん支持は出来ないが、アメリカの独善に対する嫌悪感が邪魔をして、アメリカ兵にも感情移入がしにくい。彼らの介入によって分断と暴力と混乱が深まったアフガニスタンに同情する。
結局アメリカは撤退し、現地の協力者たちはタリバンに殺され、狙われ、今なお何千人も隠れながら暮らしている。エンドクレジットで映し出される写真にボカシや目隠しが入った人たちは、今も逃げているのだろうか…。
