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テトリスのtowakoのレビュー・感想・評価

テトリス(2023年製作の映画)
3.7
ゲームに馴染みのない私でも一度はプレイしたことのあるテトリス。
ソ連の政府機関で働く男が開発し最初は仲間内だけで楽しまれていたゲームが、携帯用ゲーム機とともに普及し世界中の人々に親しまれるようになる。その裏側でおこっていた販売の権利をめぐる伝記スリラー。
おもな登場人物をプレイヤー1、2…と位置づけ、ストーリーはゲームの分岐ルートのように分かれ、ところどころ8bitのドット絵が演出として挟まり、ラストはゲームコンプリートで終了、というひとつのゲームをプレイしたかのような充足感。
米ソ冷戦の緊張感と閉塞感のなかひっそり芽生えた2人の男の友情と、最終的にゲームをこよなく愛する2人が権利を手にする展開が事実であること、本当にまぶしい。
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