Ma

夜明けのすべてのMaのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

公開初日『夜明けのすべて』観てきました。
正直、原作と異なる部分がたくさんあって、別物だなと思いました。原作の包み込むような優しさは変わらず存在していて、そこはとてもよかったです。

普通に存在していそうなある町の2人を演じられたお2人は、流石だと思いました。

それに、それぞれの上司の温かさがとても身に沁みました。

パニック障害を理解していない人が吐く言葉って、とても苦しくて、今まで通りに戻って欲しいから出る言葉なんだろうけど、それは今の山添くんとは向き合っていない側の勝手なエゴだと思いました。

私はPMSがあり、年々酷い正直になり、どうにも出来ずにいますが、なかなか表立っては言えないので、難しいなぁと思います。

忘れてほしくないのは、皆、好きでそれになっている訳ではなく、そして永遠な訳でもないということです。心配されるのもシンドイし、理解してとも思わない。けれど、もし自分の周りの関わり合う誰かで別に嫌いじゃないなら、寄り添ってあげて欲しいなぁと思います。

以下ネタバレ。




原作では、プラネタリウムに関する仕事をしている訳ではないし、一緒に働く人の息子なんて登場しないし、山添くんの彼女はいないし、藤沢さんのお母さんが介護状態でもない。

彼女が過去にはいたけど、今じゃない。人間関係でも、支え合えて寄り添えることを優しく描いているのに、恋愛要素はいれなければいけなかったんだろうか。

その彼女は、パニック障害には理解がなく、元の山添さんとしか向き合っていない。それは、パニック障害になった自分を認めたくない山添自身と同じなのかもしれないし、理解してない代表みたいな対比で登場させたのかもしれないけど、必要だったのかなぁ?と。

そこが0.4マイナス。
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