自分の身体なのに全然気持ちをコントロールできなくて、それに対して悲しさやむなしさを感じることがあるけれど、どうしようもないながらもそれも自分の一部だと暖かく包み込んでくれる映画だった。
お互いにお節介を焼きながらそれが過剰ではなく一線は引いている関係性が、サラッとしていて心地良い。
主人公たちの職場の人たちも深く踏み込まずとも見守ってくれていて、発作やイライラが爆発したときに突き放さず受け止めてくれたところで泣きそうになった。
「夜についてのメモ」をしみじみと噛み締める。
萌音ちゃんも北斗も、その辺にいそうな親近感があってそれがとてもよかった。