このレビューはネタバレを含みます
ずっと包み込まれるようなじんわりとした暖かさがある映画だった。
みんながずっと向き合わなければいけない苦しみを抱えながら生きていて、それでもなんとか穏やかに生活しようとしていたのがリアルで良かった。
プラネタリウムでのいつか必ず夜明けはやって来るといったようなアナウンスは萌音ちゃんの優しくて穏やかな語り口も相まって泣いてしまった。
パニック障害もPMSもいつも突然やってきてしまうけれど、それと同じ様に突然大丈夫になる瞬間もあるよって二人に言ってあげたくなった。
萌音ちゃんと北斗くんの掛け合いが心地よい。
自分にとって居心地の良い場所を探し続けていくこと、ただそれだけが自分の人生の目標で良いんじゃないかと観た後に思えた。
老若男女が観ていて嬉しかったし、一人で来ていたおじいちゃんが上映前に特典のしおりをスクリーンに翳して見ていたのもなんだか印象的でほっこりした。