すみ

夜明けのすべてのすみのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

日々の中で忘れそうになる大切なものを思い出させてくれて、ゆっくりと噛み締めさせてくれる映画だった。

どうにもならないことに焦って苛立って、諦めきれなくて、息苦しくて、辛い。
山添くんが今の仕事に前向きに向き合おうとしているシーンで、渋川清彦と一緒に泣いてしまった。
そのきっかけを作ってくれたのは藤沢さんでもあって、亡くなった弟さんのテープでもあるんだよね。
夜明け前が一番暗い。地球が自転する限り明けない夜は決してなくて、公転する限り同じ夜明けは絶対ない。でも、最終的にその夜明けを見つけられるのは自分自身で、かけがえのない人との出会いがそれを手助けしてくれるんだなあ。

「明けない夜はない」使い古されたその言葉がじんわりと胸に沁みて、自然と涙が出てしまった。
すみ

すみ