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夜明けのすべてのYMのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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誰かの手を取る時自分も手を取られている
大げさなことはひとつもなく、当たり前のように静かに優しくあたたかい人たち。なんでそんなに感動するんですか?と登場人物みなが言いそう。なんて美しい映画か。

原作を以前に読んでいたからストーリーを知った上で観ていたが、さりげなくも大胆に付け足された要素、削られた部分、全てかちりと噛み合って、脚本すっご……と感動しっぱなしだった。ただ原作を映像化したものを観たという感覚ではなく、物語の新たな魅力が引き出され、全部が新鮮だった。凄い。

たまたま出会った人と人、それもピタリと合ったわけでもない人と人とが関わって、えいと踏み込んで、助けて助けられて、ふとあの人この人を思って1人分ではなくみんなの分のお菓子を、お守りを、思いやりを抱えて「よかったらどうぞ」と、お裾分けをするあたたかな心……
変わらないものはないって、また明日が来てしまうって、悲しいことばかりじゃないね
差し込まれる夜、昼、街の姿の美しいこと。寄り添うような音楽の心地よさ。
エンドロールは彼らのいとなみの続きで、何か欲しいものありますか と自転車にまたがりながら尋ねる山添……
は〜しみじみとよかった


おじさん3人組が会社のいい所を問われてすっと出ないの、いい……良すぎた あんなに愛おしいシーンあるかよ

肉ビストロTONO行ってみたい 聖地巡礼がてら
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