ほーへー

夜明けのすべてのほーへーのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

藤沢も山添も何か特別な感情を抱いている訳ではない。ただ、互いに興味をきっかけにした助け合い。
冒頭のおばさんのセリフ「いつ誰がいなくなっても大丈夫なように」その言葉が最後まで作品に落とし込まれていた。
帰り道、忘れ物を取りに急遽戻ることになった山添に藤沢は特に止めることもしない。
藤沢が急に会社を辞めることを言っても、山添は何も驚かないし止めない。
今目の前にいる人には優しく。ただ、依存はしない。
そんな出来そうで出来ない人間の脆さを、精神病を抱えた2人が体現していく。
山添がカーディガンから栗田科学のジャンパーを着て、藤沢は症状が出た時に山添の教え通り車を洗いにいく。
何気ない描写の一つ一つがそれぞれの葛藤と成長を表現していた。
大衆受けはしないだろうけど、とても良い作品。
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