MT

夜明けのすべてのMTのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場で観たんだけど、PMSでキレてる藤沢さんのシーンでゲラゲラ笑ってるおじさんがうるさくて、「怒りたくて怒ってる訳じゃないのになにがおもろいの?こういう風にPMSを理解せずただ単にヒステリックな女だと笑うような奴らがいるからみんなPMSがひどいって言えねーんだよ」って当事者としては苛々してしまいました
生理前は誰かを殺したくなるし、自分も死にたくなるってよく聞く話でコントロールできないもんだし
幸いわたしはピルを飲める体質だったから良かったけど、遊びたい訳じゃなく本当にPMSが辛いから飲んでるだけなのに、ピルを飲んでたら避妊しなくてokみたいな認識の人ってまだまだ居るから人には話せない
観ていく内に、監督としてはユーモアを取り入れながらもそれぞれの症状や痛みとうまく付き合ってまわりの人たちもそれを受け入れて支え合っていく、というメッセージもあると思うので、ある程度自分でも笑い話にできるようにオープンにできたらいいのかな、と思えました
そんな簡単にできたらいいけども
病気や体質の問題じゃなくても、身近な人の死を受け入れきれずカウンセリングを受けている人達もでてきて、山添くんもインタビューで「第一印象が変わった」という言葉を使っていたけど他人なんて見た目ではわからないことだらけだし、ウマが合わない人達にも優しく、とまでは言わなくても牙を向かずに生きていきたいと思う

語り手がうまいこと藤沢さんから山添くんに移っているのは見事だなとおもった
あとフィルムで撮影してるのもすごい、逆光のシーンも多かったので
とにかく穏やかな映画過ぎるので両隣の人はたぶん寝てたし、わたしも危なかった
MT

MT