このレビューはネタバレを含みます
眠る前に、夜よ明けないでくれ、と祈ることがあるみなさん、必見です。
わたし自身がせっかちだからこそ、「ゆっくりと丁寧」であることは素晴らしいと思う。
山添くんという人間の変化の描かれ方がとても丁寧で、特に印象的だったのは人との関わりに光を見出したときに、同じように自然の美しさにも気づく描写がとても良かった。
フィクション作品において、男女=恋愛だとか、ドラマティックで感動的な何かがあるだとか、それはそれで素敵なことではあるけど、ただ生きているだけで疲れてしまう自分にとっての救いになる作品って、夜明けのすべてのような作品なのかもしれない。
ふふふって微笑みながら出てました、涙。
三宅監督作品のカメラワークや音楽も本当にすごく好き。