闇と光、静寂と喧騒、夜と朝。音を信じる三宅監督だからこそ、その音のパワーに敏感な人の存在を忘れていないし、音の作り込みは期待通りだった。
やっぱり性善説じゃないけど、色々な事情を抱える人たちがいて、その人たちが皆良い人な映画は見終わった時に幸福感と希望が余韻として残るから好き。
恐らく松村北斗は慶應ヨット部出身という設定で、その写真が突然出てきたから驚いた。
一つあるとすれば、冒頭のナレーションが少し説明的かつ冗長的で、映画に聴き手の解釈を一つに留まらせる異質なものを持ち込む時はもう少し工夫が欲しいと感じた。
